いつから音楽を連れて歩かなくなった?

こんにちは。

いつからかな、音楽を真剣に聴かなくなったのは。

 

いつも携帯ウォークマンを持ち歩いて四六時中聴いていた自分が、気づけばほとんど聴かなくなっていた。

自分でもはっきりとした理由はない。

でもただ集中して聴くだけの体力と気力がなくなったような気がしている。

私が好みだったのは、バンド音楽だった。

ロック、オルタナティブ、パンク、アシッドジャズ…少しサイケデリックな雰囲気を感じさせるバンドを好んでいた。

人生で一番聴いたバンドはおそらくthe vinesだと思う。

高校卒業後、勉強もスポーツも大して出来ず劣等感の塊だった自分にとってクレイグニコルズの行動、声、演奏に衝撃を受けた。

 

the vines Facebookページより引用

おそらく彼らが一番輝いていた時代だと思う。

突き抜けた演奏、ライブはほとんど叫んでるだけという有様に最高にかっこいいと感じた。

クレイグになりたいと強く思っていた。

彼がアスペルガーと診断されて、日本に来ても暴言を吐きまくって観客からブーイングを浴びていた時代が正直一番、惹かれた。

そんな彼も40歳になったと知った。

病気を少しずつ克服して消化しているように見える彼に対して良かったと感じる反面、

あの一瞬の命を燃やすような衝動と演奏はもう戻って来ないと感じた。

だからなのか、

彼がバンド、ロックを自分のものにして消化した様を見ていた私は

クレイグを自分に投影していたからか

衝動に満ちた音楽は連れて歩かなくなったように思う。

それでも時々聴きたくなる時は、バンドに対して燻っていた気持ちが少し燃えた時なのかもしれない。